不思議なガンの専門家たち

私のまわりには、心優しいガンの専門家がたくさんいる。

みんないい人だ。とても優しい。

彼らと話していると、ある共通点を感じる。

がんに優しいというか、がんのことを身内のように話す。

たとえば、

乳ガンになったんです。1年前に手術しましたというと、Uさんは観音様のような優しい笑顔で、

ご迷惑をおかけしています。

といった。

Hさんに、乳ガンは2つあり、半年前に4ミリが17ミリになっていたと話すと、

あら、がんちゃん育っちゃってたのね。

と、まるでかわいこちゃんのようにいった。

主治医の先生は、私が化学療法室に行く前にいつも

よろしくお願いします。

と診察室から送り出してくれる。

ガンが身近なものだからかな?

いつか、思いきって、ご本人たちに聞いてみたいとも思うが、まだまだ、その勇気がない。