がんがくれた新しい生き方②:勝負どき
年のせいか、いろんな職業畑を歩んだせいか、わりと色々なこなとができていた。
そのうち、何もかもにおいて一定のクオリティを自分に課すようになってしまった。
ただ、世の中はそう甘くない。時にうまく進まなかいとがでてきて、落ち込んでいた。
その究極が、乳ガン。
しかし、がんになってよかったことがある。
自分か本当に大切にしたいものが見えたことだ。
化学療法終盤戦、いつものように落ち込んでいたとき、超多忙なAさんと居酒屋にいた。
二人ともお酒がのめないのだが、惣菜がおいしかったからいってみた。ぶり大根。プロの味、絶妙だった。
で、向かい合わせに座ったAさんがいった。『そこ、勝負するとこじゃないよ』と。
私が一番大事にしたい仕事の内容はたった1つ。以来、勝負したい仕事以外は、気にならなくなった。
私は楽になった。
魔法の呪文『ここ、勝負するとこじゃないか…。』
そうとなえることで、パワーの注ぎどきがはっきりし、そうでないものと競うことをやめられた。
これぞ、キャンサーギフト。
生きるのが楽になった。
私は今も成長しつつある!